くらしの安全情報
2019年03月号

津波の高さと地形

きょうは、津波の高さと地形の関係についてお伝えします。
津波は震源から陸に向かって猛スピードで近づいてきますが、地震の大きさだけでなく、海岸の地形によって高さが何倍にもなります。
海岸線が鋭く入り組んでいるリアス式海岸では、V字型の湾に津波が入り込むと、津波の力が集中して、津波の高さが20mから30mに達する場合もあります。東日本大震災では、岩手県宮古市で津波がおよそ38mの高さまで駆け上がっていたことが分かっています。平成16年9月に東海地方で最大で震度5弱を観測した地震では、三重県尾鷲市で観測された津波は60cmでしたが、湾の形が複雑な十字型をしている賀田(かた)湾で2mから3mの津波が観測されました。
揺れが小さかったり、遠く離れた地域で発生したりした地震でも高い津波が押し寄せる場合があります。海岸で地震を感じたら、すぐに高台や丈夫な建物の3階以上など、できるだけ海から離れて高い所に避難してください。
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