たいとう食の安全通信  2月10日号

■送信日時
2015/02/10 09:44
■本文
目次
1 ノロウイスルに注意しましょう!!
2 平成26年に東京都内で発生した食中毒の状況
3 様々な食中毒菌について【セレウス菌】

▼ノロウイルスに注意しましょう!!
 全国で、ノロウイルスによる食中毒が多発しています。ノロウイルスによる食中毒の多くは、ウイルスに感染した調理従事者が「トイレに行ったあとの手洗い・消毒を適切に行わなかったこと」で食品を汚染し、発生します。調理従事者は、体調が悪いときに調理を行わないのはもちろんのこと、常に不顕性感染(※)を念頭におきながら2回手洗いを心掛けましょう。また、トイレやドアノブなど手指の触れる機会が多い箇所は塩素系の消毒薬で消毒し、ウイルスの拡散を防止するようにしましょう。
(※)不顕性感染とは、ウイルスに感染しているのに症状が無い状態のことです。

ノロウイルス食中毒・感染予防ガイドを作成しました(台東保健所)
http://www.city.taito.lg.jp/index/kurashi/food/shokuchudokuyobo/norovirus/noro3.html

▼平成26年に東京都内で発生した食中毒の状況
 平成26年の1年間に都内で発生した食中毒は99件でした。そのなかで、カンピロバクターを原因とした食中毒が35件(患者数207人)であり、原因物質の第1位でした。第2位はノロウイルスで18件(同486人)でした。
 カンピロバクターは鶏肉などの食肉を生または不十分な加熱で食べることで感染します。調理の際は、中心までしっかり加熱しましょう。
 また、ノロウイルスは前述のとおり、調理従事者からの感染が主ですが、カキなどの二枚貝を生で食べることでも感染します。手洗いの徹底と二枚貝はしっかり加熱することで食中毒を予防できます。

平成26年 東京都食中毒発生速報(東京都食品衛生の窓)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/tyuudoku/h26_sokuhou.html

▼様々な食中毒菌について【セレウス菌】
 セレウス菌は、土壌にいる細菌の一種で、土壌・水・ほこり等自然環境に広く存在しています。このため、農作物の多くはこの菌が付着しています。
 この菌は、食品中で増殖すると毒素を作ります。この毒素によって「下痢型」と「おう吐型」の2つのタイプに分類されます。日本では、「おう吐型」がほとんどで、炒飯やピラフなどの米飯を原因とする食中毒が圧倒的に多く、全体の73%を占めています。焼きそばの麺を適切に保管しなかったことで食中毒となった事例もあります。
 また、食品中では芽胞(熱に強い殻のようなもの)を作っているため、熱に抵抗性があり、100℃で27分間から31分間(米飯中では、22分間から36分間)の加熱を必要とします。増殖しやすい温度は28℃から35℃です。 

★予防のポイント★
 大量の米飯やめん類を調理する場合は作り置きをしないようにしましょう。また、調理したものは、小分けして速やかに低温保存(10℃以下)するか保温庫で保温するようにし、増殖しやすい温度とならないようにしましょう。

セレウス菌(東京都食品衛生の窓)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/micro/bachiru.html


◆【参加者募集中!!】食品安全意見交換会 知って安心!輸入食品!!
http://www.city.taito.lg.jp/index/koho/koho/taito270120.files/taito0120_5.pdf

◆台東区食品衛生監視指導計画(案)にご意見をお寄せください
http://www.city.taito.lg.jp/index/kurashi/food/syokuhineisei/keikaku/boshu.html

◆食中毒予防の3原則
「つけない、ふやさない、やっつける」
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/files/shoshinsya.pdf

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