たいとう食の安全通信 3月11日号
■送信日時
2015/03/11 15:34
■本文
目次
1 有毒植物の誤食に注意しましょう
2 食品安全委員会より豚の食肉の生食に係る食品健康影響評価の結果が通知されました
3 様々な食中毒菌について【ボツリヌス菌】
▼有毒植物の誤食に注意しましょう
春が近づき、旬な山菜が採れる季節となってきました。この時期になると毎年、各地で有毒植物による食中毒が発生します。これらの多くは、有毒植物に対する知識不足による誤食が原因となっています。有毒植物による食中毒は、ほとんどが家庭内で発生していますが、飲食店において見慣れない山菜を仕入れたところ、食中毒となった事例もあります。山菜は信頼できる店舗から購入し、食べる前に異なる植物が混ざっていないか確認してから調理するようにしましょう。
間違えやすい有毒植物(食品衛生の窓)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/dokusou/index.html
▼食品安全委員会より豚の食肉の生食に係る食品健康影響評価の結果が通知されました
今般、食品安全委員会から厚生労働大臣あてに豚の食肉の生食に係る食品健康影響評価の結果が通知されました。この内容は、豚肉を生で食べることは健康へのリスクが高く、これを禁止することは妥当であるとの内容でした。これを受けて、今後は厚生労働省が食品衛生法の規格基準を改正する見込みです。
法改正前であっても、豚肉などの食肉を生や不十分な加熱で食べることは止めましょう。
食肉や内臓の生食について(食品安全委員会)
http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/namaniku_hyoka.html
豚レバーの生食は、やめましょう(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syouhisya/121004/index.html
▼様々な食中毒菌について【ボツリヌス菌】
ボツリヌス菌は土壌や海、湖、川などの泥砂中にいる嫌気性菌(酸素があると発育できない菌)で、熱に強い芽胞(熱に強いカプセルの様なもの)を形成します。
この菌による食中毒は、欧米では古くから「腸詰め中毒」として恐れられ、適切な治療を受けないと死亡率が30 % 以上といわれる恐ろしい食中毒です。これは、この細菌が食品中など一定の発育条件(酸素がなく、水分、栄養分や温度が菌の発育に適した状態) がそろうと猛毒のボツリヌス毒素(神経毒)を作るからです。
★予防のポイント★
真空パックされた商品で、「要冷蔵」「10℃以下で保存」などの表示のあるものは、必ず冷蔵保存して期限内に消費しましょう。このような商品で、容器が膨張していたり、異臭(酪酸臭)があるときには絶対に食べないでください。
ボツリヌス菌は熱に強い芽胞を作るため、120℃4分間(あるいは100℃6時間)以上の加熱をしなければ完全に死滅しません。自家製の真空パック食品などを作る場合には、原材料を十分に洗浄し、加熱殺菌の温度や保存の方法に十分注意しましょう。
ボツリヌス毒素は、80℃30分間(100℃なら数分以上)の加熱で失活します。食べる直前に十分に加熱すると効果的です。
乳児によるボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児には、蜂蜜などのボツリヌス菌に汚染されている可能性のある食品を食べさせないようにしましょう。
ボツリヌス菌(東京都食品衛生の窓)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/micro/boturinu.html
◆ノロウイルス食中毒・感染予防ガイドを作成しました(台東保健所)
http://www.city.taito.lg.jp/index/kurashi/food/shokuchudokuyobo/norovirus/noro3.html
◆食中毒予防の3原則
「つけない、ふやさない、やっつける」
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/files/shoshinsya.pdf
◆たいとうメールマガジンのカテゴリ追加・解除希望の方は
taito-address@anshin-bousai.net
に空メールを送信してください。
◆台東区公式ホームページはこちら
http://www.city.taito.lg.jp/
台東保健所生活衛生課 食品衛生担当
電話 03(3847)9466
Copyright(C)Taito City.All right reserved
掲載記事の無断転載を固く禁じます
(●ェ●)/
一覧ページには端末の戻るボタンを押して下さい。