たいとうヘルスケアニュース 令和元年11月8日号
■送信日時
2019/11/08 10:00
■本文
こんにちは。突然ですが、皆さんはCOPDという病気をご存じでしょうか。COPDは日本語で「慢性閉塞性肺疾患」と言います。毎年11月中旬の水曜日は世界COPDデーと定められており、2019年は11月20日となっています。喫煙者に多い病気ですが、非喫煙者もタバコの煙を吸い込むことでCOPDの危険に直面しています。喫煙以外の原因もありますが、COPD患者の90%以上はタバコと関係があります。今回はCOPDについて、お伝えします。
=====目次=====
1.COPDってどんな病気?
2.COPD患者は増加しています
3.このような症状はありませんか?
4.まずは禁煙をしましょう
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1.COPDってどんな病気?
COPDは慢性閉塞性肺疾患と呼ばれ、タバコの煙等の有害物質を長期に吸入することで生じる肺の病気(慢性気管支炎や肺気腫等)の総称です。
COPDの肺の状態は、肺胞という酸素と二酸化炭素を交換する組織が破壊され、酸素をうまく取り込めなくなっています。また気管支という空気の通り道となる組織が炎症を起こし、慢性的なせきやたんが長く続きます。そして、たんの過剰な分泌によって気管支がふさがれ、空気の通りが悪くなって息苦しくなります。COPDは重症化すると、少し動くだけでも息切れをしてしまい、酸素吸入が必要になるなど生活に大きく影響します。
2.日本でもCOPD患者は増加しています
平成26年に報告された調査では、日本における推定患者数は530万人以上に上ると発表されています。しかしあまり知られていない病気であるため、その中でも適切な治療を受けている人はたった26万人ほどとなっています。
また平成29年の統計では、COPDによる死亡者数が1万8000人を超えたことが分かりました。COPDによる死亡者は男性が多く、同年は死因の第8位となっています。
3.このような症状はありませんか?
タバコを吸っていて(または以前吸っていたことがあって)、下記の症状が思い当たる方はもしかしたらCOPDという病気かもしれません。
■黄色や粘り気のあるたんが出る。
■一日に何度もせきが出る。
■呼吸のたびに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」する。
■階段の上り下りで息切れがする。
■タバコを長期間吸っている、または吸っていた。
上記に思い当たる方は、早めに医療機関を受診しましょう。COPDはスパイロメーターという機器で呼吸機能検査をして診断します。
4.まずは禁煙をしましょう
COPDと診断されたら、直ちにタバコをやめましょう。悪化してしまった肺機能を健康な状態に戻すことは困難ですが、禁煙は少しでも進行を遅らせるための第一歩です。
禁煙するための方法として禁煙治療があります。禁煙治療では、禁煙する時のつらい症状を和らげてくれる禁煙補助薬を使います。一定の要件を満たしている場合、健康保険等を使って禁煙治療を行うことができます。治療の期間や費用について詳しく知りたい方は、診療を希望する医療機関に直接お問い合わせください。
台東区にも禁煙外来を実施している医療機関があります。詳細は下記URLをご覧ください。
<台東区禁煙外来マップのご案内>
https://www.city.taito.lg.jp/index/kurashi/kenko/kenkozukurijyoho/tabaco/kinengairaimap.html
COPDについては、下記URLにも掲載されていますのでご覧ください。
<COPD啓発プロジェクト>
http://www.asahi.com/ad/copd/
<とうきょう健康ステーション 東京都福祉保健局>
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kensui/copd/
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