たいとうヘルスケアニュース 令和2年3月13日号

■送信日時
2020/03/13 10:00
■本文
みなさん、こんにちは。最近、日本では梅毒が流行しています。男女ともに患者報告数は急増しており、特に20歳代を中心とした若い女性の報告数が増えています。梅毒は過去の病気ではなく、いまや身近な性感染症のひとつとなっています。そこで今回は、梅毒に関する情報を配信します。ぜひ今回の情報を参考にしていただき、自分のために、そして大切な人のために検査を受けましょう。

==  目 次  ===================
1. 梅毒の現状
2. 梅毒ってどんな病気?
3. 感染予防・早期発見のために
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1. 梅毒の現状
近年、梅毒の患者報告数は急増しており、2018年には1,775件の報告がありました。感染症法に基づく調査が始まった1999年以降、2番目に高い報告数となりました。男性は20歳代から40歳代に多く、女性は20歳代の割合が多く占めています。特に女性に関しては、2013年から2018年の5年間で患者報告数が約10倍に増えました。また、注意すべき点として、梅毒患者の増加に伴い、先天梅毒の増加も危惧されています。妊娠している女性が梅毒に感染すると流産・死産・早産などの原因となるほか、先天梅毒の赤ちゃんが生まれる可能性があります


2. 梅毒ってどんな病気?
梅毒は、キスやセックス(オーラルセックスを含む)でうつる性感染症のひとつです。
梅毒に感染すると、1か月から3か月後に感染したところに小さなしこりやできものができることがありますが、全く症状がないこともあります。痛みやかゆみなどの症状が現れないことが多いため、見逃されてしまう可能性があります。また、梅毒は性器だけでなく、のど・口内・肛門にも感染します。本人も感染の自覚がないまま、梅毒を他の人へうつしてしまうことがあります。

【梅毒の主な症状の経過】
1期(感染後3週間から) 性器・肛門・口に小さなしこり・できものが現れる
2期(感染後3か月から) 手のひら・足の裏・体に赤い発疹が現れる(薔薇の様な発疹)
3期(感染後3年から) 全身で炎症が進行
4期(感染後10年から) 脳・眼・心臓に障害が出てくる(失明や認知症など)
 

3. 感染予防・早期発見のために
(1)予防
梅毒の感染を予防するためには、セックス(オーラルセックスを含む)の時にはコンドームを正しく使用することが大切です。また、不特定多数の人とのセックスを避けることも有効です。お互いに感染しない・させないために検査を受け、パートナー同士の感染の有無の確認をしましょう。

(2)治療
梅毒は早くわかれば、通院内服治療で治ります。早期に受診し、治療することが大切です。

(3)検査
 梅毒は症状が軽微または全くない場合もあり、気付かない間に病気が進行することがあります。このため、検査で早めに感染の有無を確認することが重要です。梅毒の検査は保健所や病院・診療所でも受けられます。台東保健所では、原則毎月2回、HIV・梅毒の血液検査を無料・匿名で行っています。(※梅毒のみの検査は受けられませんので、ご注意ください)
あなたと、あなたの大切な人のために、ぜひ検査を受けてください。

台東区ホームページ「検査について」
http://www.city.taito.lg.jp/index/kurashi/iryo/kansenshoyobo/seikansensho/aids.html

HIV検査・相談マップ
http://www.hivkensa.com

東京都性感染症ナビ
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/seikansensho

◇問合せ 保健予防課 感染症対策担当 03-3847-9476
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