たいとうヘルスケアニュース 令和3年6月11日号

■送信日時
2021/06/11 10:00
■本文
みなさん、こんにちは。
梅雨入りの便りが聞かれる季節となりましたが、みなさま、どのようにお過ごしでしょうか?
今回は、一過性脳虚血発作(TIA)についての情報を配信します。正しい知識を身につけて、健康に役立てましょう。

=====目次=====
1.ある日のAさんの出来事を紹介します
2.一過性脳虚血発作(TIA)とは?
3.一過性脳虚血発作・脳梗塞の予防をするには?
4.Aさんの出来事のその後
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1.ある日のAさんの出来事を紹介します
ある日の朝、62歳のAさんが歯を磨こうと鏡の前に立つと、自分の顔に違和感をおぼえました。「イー」とすると右側の口角だけがゆるんでいて、口がうまく閉められません。おかしいなぁと思ったAさんは、しばらく椅子に座って様子をみていると、10分ほどで顔は元通りに動くようになり、違和感もすっかりなくなりました。Aさんはホッとして、朝食をとることにしました。
・・・もしかすると、これは脳梗塞の前触れ発作「一過性脳虚血発作(TIA)」かもしれません。

2.一過性脳虚血発作(TIA)とは?
一過性脳虚血発作(TIA)とは、脳の動脈に血栓が詰まった場合や、脳の動脈が動脈硬化などにより狭くなった場合に、血流が一時的に途絶えてまひなどの症状が出るものの、多くは数分から数十分以内に症状が消えてしまう一過性の発作のことです。

ここがポイント
この発作は脳梗塞の前触れ発作とも呼ばれ、症状が消えたからといって放っておくと、その後本物の脳梗塞を発症する可能性があります。下記の症状が出現した場合は、ためらわずに、すぐに救急車を要請しましょう。もし救急車を呼ぶか迷ったら、「救急相談センター」#7119へ  

 ・片方の手足や顔の半分が動かない・しびれる・感覚がにぶい
 ・ろれつが回らない、言葉が出ない
 ・会話の内容・新聞や本の内容を理解できない
 ・片方の目が全く見えない、片側にあるものが見えない
 
3.一過性脳虚血発作・脳梗塞の予防をするには?
一過性脳虚血発作や脳梗塞を予防するには、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病をしっかり治療することが大切です。また、禁煙や心房細動に対して早いうちに対処することも予防に有効です。

4.Aさんの出来事のその後
朝食をとりながら、先ほど起きた出来事について妻に話しました。すると、脳梗塞の前触れ発作について聞いたことがあった妻は、Aさんに救急車を呼んだ方がいいと強く勧めました。Aさんはまさかと思いながらも、救急車を要請し、医療機関でMRIを撮影したところ、脳に小さな脳梗塞ができていたことが判明しました。すぐに適切な治療が開始され、その後脳梗塞は起こっていません。
医師から、受診が遅れていたら、大きな脳梗塞を起こしていたかもしれないと告げられ、Aさんは驚きましたが、このことを家族や周りの友人にも教えてあげよう、と心に決めたのでした。
・・・やっぱりAさんの朝の出来事は「一過性脳虚血発作(TIA)」だったのですね!

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