たいとうヘルスケアニュース 令和6年3月15日号

■送信日時
2024/03/15 10:00
■本文
3月24日は世界結核デー(World TB Day)です。細菌学者ロベルト・コッホが1882年に結核菌の発見を発表した日にちなみ、世界保健機関(WHO)が1997年の世界保健総会で制定しました。今日は、この機会に結核の病気や予防接種について確認しましょう。

==  目 次  ===================
1. 結核の流行状況
2. 結核ってどんな病気?
3. 健診(胸部エックス線検査)で早期発見できます。
4. 赤ちゃんは予防接種を受けましょう。
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1. 結核の流行状況
 結核は昔の病気ではなく、今もなおわが国の主要な感染症のひとつです。日本は令和3年から結核の低まん延国(罹患率※が10以下)の仲間入りを果たし、米国(罹患率2.6)等の他の先進国の水準まで改善してきています。しかし、その要因として、新型コロナウイルス感染症流行による受診控えや、高まん延国出生の外国人の入国制限が影響を及ぼしている可能性があります。まだまだ安心はできません。
 東京都では2022年に1,193人(罹患率8.5)、台東区では36人(罹患率16.7)の方が結核と診断されました。台東区の結核罹患率は、減少傾向ではあるものの、国や都と比較して非常に高い状況が続いています。また、受診や診断の遅れによって、病気が進行してから発見される割合が高く、周囲の方への感染の影響も心配されます。
※ 罹患率:1年間に発症した患者数を人口10万対率であらわしたもの

2. 結核ってどんな病気?
結核は、人から人へ感染する病気です。 結核患者が咳などをした時に結核菌が飛散し、それをまわりの人が吸い込むことで感染(空気感染)、発病する病気なので、誰もがかかる可能性があります。 高齢の患者さんが多いですが、おとなから子どもへ感染することもあります。
  主な症状は、咳やたん、発熱、身体のだるさ等風邪症状と似ています。症状が2週間以上続く場は注意が必要です。
 結核は治療によって治る病気です。治療開始が早いほど、重症化や後遺症を少なくすることができるため、早期発見・治療が大切です。
 
3. 健診(胸部エックス線検査)で早期発見できます。
 風邪症状が2週間以上続く場合は、医療機関を受診しましょう。また、症状がなくても胸部エックス線検査で早期発見されることがあるため、年に1回は必ず健康診断等で胸部エックス線検査を受けましょう。

4. 赤ちゃんは予防接種を受けましょう。
赤ちゃんは抵抗力が弱いため、結核に感染すると、全身性の結核症や結核性髄膜炎等、おとなよりも重い症状が出てくることがあります。
BCGワクチンは、結核の重症化を防ぐためのワクチンです。定期接種の接種票が届いたら、期間内に接種しましょう。接種時期は、生後1歳に達するまで(通常は生後5か月から8か月)です。


台東区ホームページ「結核にご注意ください」
https://www.city.taito.lg.jp/kenkohukusi/kenkokikikanrieisei/kansensho/kansenshoyobo/kekkaku/015790530920.html

◇問合せ 保健予防課 感染症対策担当 03-3847-9476

◆新型コロナウイルス感染症に関する最新情報はこちらをご覧ください。
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https://www.city.taito.lg.jp/kusei/info/corona/index.html

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保健予防課感染症対策担当      電話 03-3847-9476
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